映画/料理/Jazz/本/ワイン/京都ぶらり散歩/琵琶湖畔ツーリング/禅寺でのんびり夢想。京滋生活を楽しみながら・・・

2012.03.07 (Wed)

ガブリエル・バンサンの哀感いっぱいの絵本

絵本だけれど、子どものための絵本ではなく、大人がじっくりと味わうための絵と詩の本。

老夫婦 Les Vieux
ガブリエル・バンサン(絵) ジャック・ブレル(詞) 今江祥智(訳)



ジャック・ブレルのシャンソン「老夫婦」の世界を絵にした一冊。渾身の作だというのが伝わってきます。

だれもが避けて通ることのできない「老い」のテーマ。人生の終焉に近くなってきたときの、ある老夫婦の、とても静かな哀感に満ちた毎日を描いています。訳者の今江さんは、この絵本について「人生の旅路のはてを描いて、人それぞれに迫る」と述べています。



ガブリエル・バンサンのとても柔らかくて暖かいモノクロのデッサン。ステキです。写実的でない分、現実から離れて、どんどんイメージの世界に入っていけそうです。
  
06:13  |  絵本(外国の作家)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2012.02.05 (Sun)

よるくま

今日は日曜日。久しぶりに買いだめていた絵本をよみました。

よるくま 酒井駒子(作・絵)




寒い夜。ちっちゃな子どもがお母さんに語る夢の話。お母さんは、とても穏やかにその子の話の相手をしているので、その子も夢の話を生き生きと語りだします

くまのぬいぐるみを抱えて寝ていたので、夢の中で、そのくまがでてきます。お母さんくまがいなくなってしまって、さみしくて…

その子はくまさんと一緒におかあさんくまをさがしに出かけるけど、なかなか見つかりません。懸命にお母さんくまをさがします。思いやりがいっぱいのステキな絵本。心があたたかくなりました。
19:13  |  絵本(日本の作家)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2011.05.11 (Wed)

「だいじょうぶ、だいじょうぶ」優しくて包容力のあるかかわり

久しぶりに早く帰宅し夕食も終え、本棚から絵本を取り出しじんわりと読みました。

柳田邦男さんは、「絵本を人生後半にゆっくりと読み直すと、深いメッセージに気づくだろう。絵本は心を耕し豊かにしてくれるふるさとの泉だ」とおっしゃっています。私もそう思います。

だいじょうぶ、だいじょうぶ
いとうひろし(作・絵)

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小さな「ぼく」への「おじいちゃん」の優しくて包容力のあるかかわりを描いています。「ぼく」が遊ぶとき、冒険をするような楽しさでいっぱい。でもそれは優しく見守ってくれているから。こうして子どもは育っていくのですよね。

虫や犬が近づいてきたりして、こわいと思うことがあっても、おじいちゃんは「ぼく」の手を握りながら「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言ってくれます。今度は「ぼく」が「おじいちゃん」に「だいじょうぶ、だいじょうぶ」という番。

<おじいちゃん>を、<おかあさん>や<おとうさん>に読み替えてもそのメッセージはしっかりと読者のこころに響いてきます。子どもに読み聞かせながら、私たち大人が読んでもとても感動的な絵本です。


21:36  |  絵本(日本の作家)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2011.04.19 (Tue)

つきのよるに☆子育てをじんわりと感じさせてくれる絵本

専門以外の本をじっくりと読む時間がないと、頭がどんどん固くなってしまうのではないかと思ったりします。短い時間に頭をマッサージするには、深いメッセージ性のある絵本がとても役に立ちます。

臨床心理学者の河合隼雄さんや、ノンフィクション作家の柳田邦男さんも大人が読む絵本の力を説いておられます。

つきのよるに  いもとようこ(文・絵)

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いもとようこさんは、私の好きな絵本作家です。ボローニャ国際児童図書展エルバラ賞を2年連続受賞したすぐれた作家です。


つきのよるに生まれた動物のあかちゃん。たおれては立ち上がり、たおれては立ち上がり、
32回目にようやく立ち上がれました。

かあさんのやることすべてをまねしながら、かあさんをたよりにしながら、信じながら、大きくなっていきます。でも、あるとき、かあさんは悲しいけれども勇敢な決断します。

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子どもが自立するには何が必要なのかを、じんわりと感じさせてくれます。動物の本能、私たち人間にとって学ぶところが多いです。何回読んでも良い本です。じーんときます!


07:06  |  絵本(日本の作家)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2011.03.31 (Thu)

ナイトシミー☆元気になる魔法

書棚の絵本を読み返しました

ナイトシミー  元気になる魔法



アンソニー・ブラウン(絵)グエン・ストラウズ(文)灰島かり(訳)


ほとんど何も話さず、自分の内なる世界に引きこもって
想像上の友だちのナイトシミーとだけを相手に
毎日を過ごしているエリックのお話



ある日、ほんの小さなできごとをきっかけに
こころの扉が少しずつ、開きはじめます

特に多くを話さないけれど、
こころがつながるって、幸せなこと…

自分の気持ちに対して、どうして?なぜ?どうかしたの?って
尋ねられても、答えられない。ことばにできない…

もやもやしている気持ち、なんとなく不安
自分でもわからないけれど、複雑な気持ち…

そんなとき、こんな友だちがいたらどんなにうれしいだろう…って
感じることのできる絵本です

でも、そんな友だちを見つけるのは難しい。でもこの本を読めば…
そんな友だちになれるようになりたいって、感じました

少年エリックのこころの世界がいきいきと描かれています
大人が楽しめる、言葉をこえた深いメッセージの絵本です


20:56  |  絵本(外国の作家)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2011.02.19 (Sat)

毛布のような暖かい音色「ヴァイオリニスト」

書棚の「ヴァイオリニスト」を読み返しました。

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ガブリエル・バンサン(作) 訳は童話作家の今江祥智さんです。


父親からもらったヴァイオリンだけど、コンクールとか、賞だとか、世間の評判に縁遠い「しがないヴァイオリニスト」の独りごと。内的独白です。

一人暮らしをしながらヴァイオリンを弾いている息子に、不満の手紙をよこす父親。それに、ひどく傷つきながら、悶々としながら…

でも、一人の小さな男の子が彼の弾くヴァイオリンを毎日のように聴いています。

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やわらかくて、ふわふわした毛布につつみこまれたような筆づかいのモノクロームのデッサン。とても暖かい。彼の弾くヴァイオリンの音色のようです。

深い幸せって、世間の評判、周りの自分に対する評価には縁遠いところにあるのだということをあらためて実感させてくれました。大人のためのすてきな絵本です。

2年前の読後の感想メモを読み返してみると、そのときの私の感じ方と今の感じ方が違うということに驚きました。絵本はそのときの読み手のこころを反映させるのですね。同じ絵本を読み返す楽しみです。


06:29  |  絵本(外国の作家)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2011.02.09 (Wed)

悲しさを分け合える「悲しい本」

そのときの自分の気持ちで、絵本がどのように自分に語りかけるかが異なります。
本棚にあった私の好きな絵本「悲しい本」を読み返しました。

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訳者は詩人の谷川俊太郎さんです。

  悲しみがとても大きいことがある。
  どこもかしこも悲しい。からだ中が悲しい。
  
  こういうことをなにもかも誰かに話したいときがある。
  誰にも、なにも話したくないときもある。私の悲しみだから。

作者のマイケル・ローゼンは愛する息子を失った悲しみを言葉にしています。

奈落の底に突き落とされたような深い悲しみに出会ったとき、そして、その悲しみに向き合う力がないとき、往々にして、感情を麻痺させたくなったり、あえて楽しくふるまったりして、悪戦苦闘するこころを、この絵本は描いています。

悲しみにうちひしがれたとき、自分の悲しみに共感してもらっている感じになり、そして、きっと元気づけられる絵本です。


22:47  |  絵本(外国の作家)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2010.12.26 (Sun)

岸辺のふたり☆Father and Daughter

京都に帰れぬまま、年末の超多忙な毎日
ちょっと気分休めに、仕事場の書棚から取り出した絵本…
読み直すのにどんな絵本を選ぶのか、その時の気分が反映されます

なんだか抑うつ的な気分の今日、こんな絵本を読みたくなりました
アカデミー賞短編アニメーション賞受賞の作品です

<岸辺のふたり> 原題は Father and Daughter です

father and daughter

Michael Dudok de Wit(作)
映画監督やアニメーション制作を行い
これまでにアカデミー賞に多数ノミネートされたオランダ生まれ作家です

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  父と娘が自転車に乗って…
  土手の上に自転車をとめたふたり。「それじゃな」「・・・うん」
  父は水平線にむかってこぎだした。岸辺にうちよせる小さな波紋…

  陽がしずむまで少女はじっとまっている
  父は帰ってこなかった
  夏が去り、冬が去る

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ここからストーリーが始まります。哀感がいっぱいの絵本です。
幼い女の子が、ある日、大好きな父と別れることになってしまう
少女は思春期を迎え、成人し、結婚し、子どもができて、そしておばあさんになる

でも幼いころの別れは、まだそのままの気持ち…父がいなくなった岸辺は変わらない
<父と娘>を、<母と娘>に読み替えても、その哀感はそのまま漂います。

気持ちがすーっと絵本にスクリーンのように映し出されて
じんわりとした気分になります。絵も詩もすばらしい。

20:51  |  絵本(外国の作家)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2010.12.11 (Sat)

青い鳥☆チルチルとミチルの幸せ探し

12月も中旬に突入。私にとってあっという間の1年。この時期、毎年すごく忙しいけれど、そんなとき、すきま時間にちょっとゆとりがほしくなったので、以前の本を読み返しました

<青い鳥> メーテルリンク(原作)高田敏子(文)いわさきちひろ(絵)

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弁護士を開業しながら、詩作を続けたメーテルリンクの幸せに関する人生観。そもそも「青い鳥」は子ども向けに書かれたものではなく6幕12場という長い夢幻劇だったそうです。


クリスマス・イブ。チルチルとミチルは、病気の女の子をなぐさめるために、青い鳥をさがしに出かけます。

チルチルとミチルは、思い出の国、夜の国、深い深い森、お墓の中、幸せのごてん、未来の国に探しにいきます。でも青い鳥を女の子のために持って帰ることができません。

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いわさきちひろさんの絵がステキです

青い鳥は<しあわせ> の象徴。幸せは、ぜいたく、お金・名誉・ステイタスなどの肉眼でみえる生活にあるのではなく、自分たちの心の中にあるということを、子どもたちにわかりやすく教えてくれます。子どものころに読んだ懐かしい本です。
12:49  |  絵本(外国の作家)  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

2010.11.04 (Thu)

内田麟太郎さんの「だれかがぼくを」

久しぶりに買ってストックしていた絵本を読みました
この絵本は、すさんだこころ。ナイフを持った青年の絵から始まります

だれかがぼくを----- ころさないで
文・内田麟太郎 絵・黒井健

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ナイフは実際のナイフでもあるし、言葉のナイフかもしれません
子どもの世界でも大人の世界でも
言葉のナイフで人を傷つけ、ときには自殺に追い込むことだってありますね

児童文学作家で詩人の内田麟太郎さんの絵本です
言葉はとても少ない。それだけにイメージが大きく膨らみました

荒れたこころ、憎しみのこころから救ってくれたのは…
実は、幻聴ともいえる、青年のこころの中に宿っていたのです

作者の内田麟太郎さんは6歳で生みの母を亡くされています
新しい母には愛されることが少なく、ヤクザになろうと考えたそうです
この絵本は、作者の自伝的こころの世界なのだと思いました

黒井健さんの絵もすばらしい。
黒井健さんの絵はこの他にもいろいろ見ていますが、いつ見てもすばらしい!

衝撃的な絵本だけれども、こころがしっかりと暖まる絵本です
絵本の深いメッセージが届きます。


23:02  |  絵本(日本の作家)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

2010.09.30 (Thu)

お姉ちゃんになったなっちゃんの寂しさ

う~ん…この気持ち、よく伝わってきます。いい絵本です

ちょっとだけ
滝村有子(作)鈴木永子(絵)

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今まで、ママを一人占めにしていたなっちゃん
赤ちゃんが産まれて、お姉ちゃんになった なっちゃん

ママは赤ちゃんのお世話でたいへんです
はじめて自分で牛乳をコップに入れようとしました

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やっとのことで「ちょっとだけ」入れることができました


パジャマのボタンが止められないので
ママにおねがいに行くと、ママは赤ちゃんを寝かせていました

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お父さんゆびとお母さんゆびが痛くなったけれど
「ちょっとだけ」成功しました

がんばっているなっちゃん。でもとっても寂しい
寂しさを乗り越えて子どもは成長していくのかもしれないけれど…
それには、なっちゃんの寂しさをママがしっかりと受け止めていることが大事…


子育ての日々のできごとが絵本になっています。こころ暖まる絵本です
子どもが読む絵本というより、ママが読む絵本だと思いました

アマゾンでは「泣けました」のブックレビューの多い絵本です

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01:13  |  絵本(日本の作家)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.08.25 (Wed)

おにいちゃんがいてよかった☆ステキな小児科医の絵本

絵本は読者の感受性との出会いです
こころをゆたかにしてくれると実感します

おにいちゃんがいてよかった
細谷亮太(作)永井泰子(絵)

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作者は、聖路加国際病院の小児科のお医者さんです
子どもへの思いと目線がほんとうにやさしい…
そのことがこの絵本から、しみじみと伝わってきます

主人公のみなみちゃんは、病気のおにいちゃんの妹です
なぜ、この絵本が生まれたのか…
あとがき「絵本にそえて」に明確に述べられておられます

病気の子どもだけでなく、その兄弟姉妹の気持ちも
細谷先生は忘れていません

あとがきの最後に・・・
  この絵本を世の中のたくさんのみなみちゃんにささげます
・・・と締めくくっておられます

家族であったり、友だちであったり
いつも身近に自分のそばにいる人であったり

そういう自分の大切な人に読みかえることもできて
この絵本の深さをしみじみと感じました

目頭が熱くなりました。何度も読み返したいすばらしい絵本です

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22:35  |  絵本(日本の作家)  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

2010.08.12 (Thu)

必要とする日のために授けられた12の贈り物

私家版として出版されたこの本、18か月の間に30万人に読まれ、
やがて大手出版社から出版されることになり、
学校、病院、刑務所などで多くの人を力づけた異例のベストセラーです

世界でたったひとりの大切なあなたへ
12の贈り物 The Twelve Gifts of Birth
シャリーン・コスタンゾ(作)黒井健(訳・絵)

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自分に自信が持てなくなったとき
自分には勇気がそなわっていないと思うとき
自分や他人を信じられなくなったとき

自分なんていなくてもよいと思うとき

とてもシンプルなメッセージです
なによりもはげまされると思うのは、
はげましのことばではなく、真実をつたえようという作者の気持ちです

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12のとてもすてきなことばの贈り物です

たとえば、7番目の贈り物は「才能」

  あなたがあなたらしくあることのすべてが、
  かけがいのない特別な力となるのです。
  あなたがあなたらしく生きたあかしをみて、
  人はそれを才能とよぶでしょう

勇気づけられる価値ある一冊だと思いました


14:03  |  絵本(外国の作家)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2010.07.27 (Tue)

わたしの手☆たくさんのさっちゃんへ

さっちゃんのまほうのて
田畑精一・野辺明子・志沢小夜子
先天性四肢障害児父母の会 共同制作

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さっちゃんはお母さんにたずねます

「おかあさん、さちこのては どうして みんなとちがうの?
どうして みんなみたいに ゆびがないの? どうしてなの?」

さっちゃんの右手には5つの指がないのです
グーとチョキとパーができないわたしの手。でも大事にしたい…

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幼稚園で子どもたちにいろいろ言われながら、ケンカもしながら
でも、おおらかに育っていきます

野辺明子さんは「障害児という特別の子がいるのではなく、豊かな力を秘めている
可愛らしい子どもたちがいる。それがさっちゃんです」と述べています


本のしおりには、たくさんの「さっちゃん」の文章が載っています
小学2年生の愛奈ちゃん、みゆきちゃんの「わたしのて」の作文
指のない中学2年生の娘をもつ野辺明子さんの文章…

左手の指がない志沢小夜子さんは、結婚されて、今お母さんです
「母から子へ。贈り物は母の障害です」と言い切っておられます

感動がいっぱいのドキュメンタリーの絵本です

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2010.07.16 (Fri)

がれきの中でみつけた小さな芽☆少年の木

少年の木 希望のものがたり a child's garden
マイケル フォアマン (作・絵)、 柳田 邦男 (翻訳)

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幼い男の子。お父さんと遊んだ美しい丘には、もう行けなくなってしまいました
楽しい遊び場は、無残にもすべて破壊され、廃墟となってしまいました

生きものという生きものを見ることができません
その中に、けんめいに生きようとしている小さな緑の芽を男の子はみつけます

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雨水のたまった空き缶をみつけ、水をやり「しっかりのんでね」と声をかけます
芽を世話をすることで、男の子自身も生き延びていこうと決意をしているかのようです


翻訳者の柳田邦男さんは、「鉄条網」がこの絵本のもう一つのテーマだと述べています。

鉄条網のこちらでは街がことごとく破壊され、
鉄条網の向こうでは無傷のマンションが立ち並んでいるというこの落差…

今の世界にもあてはまるがゆえに…なんとも切なく悲しいです
破壊された中で、小さな木を育てながら、男の子が生きていく希望のものがたり。
う~ん…と考えさせられます


19:03  |  絵本(外国の作家)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2010.07.05 (Mon)

おじいさんのハーモニカ☆孫むすめとの素朴な幸せ

アメリカ・ジョージアの田舎に住むおじいさんの素朴な幸せ…
そこへおじいさんの孫むすめがやってきて
まるまるひと夏を二人で過ごします

おじいさんのハーモニカ 
ヘレン・V. グリフィス (作) ジェイムズ スティーブンソン (絵)今村 葦子 (訳)

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おじいさんの孫むすめへのかかわりがとてもステキです
共に農作業をし、共に鳥たちと歌い、木の葉の触れあう音を聞き、
共に木陰で居眠り…

自然の中で生活する幸せを、小さな孫むすめは心から楽しみます
やがて夏が過ぎ、親のもとに帰っていきます

街中に住んでいる私にとって、忘れていた幸せ感です
この絵本を読むだけでも心が洗われた気持ちでいっぱいになりました

次の夏、お母さんと一緒におじいさんの家にやってきます
そこから物語が展開していきます。今度は…
小さな孫むすめのおじいさんへのかかわりが実に愛らしく感動的です

心に響く音楽を聴くのと同様、すばらしい絵本を読むと…
気分がとても幸せになります
私にとって何度も読み返したい絵本の一冊となりました


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08:06  |  絵本(外国の作家)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2010.07.03 (Sat)

君のいる場所☆映画化された台湾発の絵本

Separate Ways 君のいる場所
ジミー(幾米)(作・絵) 宝迫 典子 (翻訳)

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作者は、白血病がきっかけとなって1998年から絵本の創作活動を始めました。99年に発表したこの絵本がベストセラーとなり、多くの国で翻訳出版され、また、ワーナー・ブラザースから映画化されました

同じようにくりかえされる毎日。街は人であふれているのに、孤独。
今日も人と話し、仕事をこなし、でも心は満たされない…
そんな中で、彼と彼女が出会います

繰り返される毎日は、ひょっとしたら染みついた癖なのかもしれません
それは往々にして自覚していない…
それがこの絵本の面白さだと思いました

二人の想いは切なくて、でもとても暖い…
想う気持ちは同じなのに、気持ちは届かない…
そんな気持ちが絵と文章で生き生きと表現されています

詩情豊かなラブストーリー。大人向けの絵本です
映画は見ていませんが、きっとステキだろうなと思いました


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11:31  |  絵本(外国の作家)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.07.01 (Thu)

シャガール☆空にふわり

買いこんでいた絵本の一冊を楽しみました
シャガールは私の好きな画家です

シャガールの絵本 空にふわり  (小学館あーとぶっく)

シャガールの絵に、グラフィックデザイナーで、絵本作家の
結城昌子さんが見事なことばをつけています
ファンタジーの語りです

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  シャガールのファンタジーの世界は
  愛妻ベラとの幸せをテーマにした絵でさえ

  シャガールの属する民族に横たわる
  重苦しい圧力や政治的な不安や恐れのために
  もの悲しい雰囲気、哀調が漂っています

それが私にとってシャガールの絵の魅力です
フランス、ロシア、アメリカと住まいを転々とする波乱の生活…

結城さんがつけた「空にふわり」はぴったりです
絵を見ながら、ことばを追いながら
シャガールの生涯を味わうことができました


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16:26  |  絵本(日本の作家)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

2010.06.30 (Wed)

でも、わたし生きていくわ

底なしの悲しさに打ちひしがれて、前を向こうにも向くことができない
どう生きていけばよいのか、全くわからない
そのようなことは誰の身にも起こりうることです

でも、わたし生きていくわ
コレット ニース=マズール (作)、エステル メーンス (絵)
柳田 邦男 (翻訳)

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ある日突然、事故で両親を失った幼い3人きょうだい
その日から全部自分たちでしなくてはならなくなりました
つらさ、悲しさの中で、元気に生きていこうとする姿

そのけなげな元気さは、読者の私を切なくさせました
…と同時に、元気ももらいました

訳者でノンフィクション作家の柳田邦男さんは、
つらい思いをかかえる子たち、自分を肯定できない子たち
孤独に悩む子たちに、この絵本を届けたい…と述べています

すてきな絵本です


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2010.06.17 (Thu)

Hug したくなったら…

仕事から帰るのが遅くなった夜、疲れたとき…
ポッと心があたたかくなりたいとき、
ベッドに潜り込んであたたかくなる絵本をじんわりと…

<ぎゅっ> ジェズ・オールバラ(作・絵)

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英国で最も優れた子どもの本に贈られる賞にノミネートされた
ジェズ・オールバラによる絵本です。
原題は<Hug> ことばは「ぎゅっ」だけ…。あたたかい本です。

おさんぽしていた子ザルのジョジョくん
みんなが、しあわせそうに「ぎゅっ」としているのをみて
ジョジョくんも「ぎゅっ」としたくなりました
  

Hugって、体と体がくっつくことだけれど、
本が伝えているのは、気持ちと気持ちもくっついて…

大人になると、頭のレベルでコミュニケーションはできるけど
こころとこころで受け入れあいっこするのは難しい…
理屈でなく…「ぎゅっ」と相手を受け入れることを教えてくれます


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09:51  |  絵本(外国の作家)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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