悲しさを分け合える「悲しい本」

そのときの自分の気持ちで、絵本がどのように自分に語りかけるかが異なります。
本棚にあった私の好きな絵本「悲しい本」を読み返しました。

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訳者は詩人の谷川俊太郎さんです。

  悲しみがとても大きいことがある。
  どこもかしこも悲しい。からだ中が悲しい。
  
  こういうことをなにもかも誰かに話したいときがある。
  誰にも、なにも話したくないときもある。私の悲しみだから。

作者のマイケル・ローゼンは愛する息子を失った悲しみを言葉にしています。

奈落の底に突き落とされたような深い悲しみに出会ったとき、そして、その悲しみに向き合う力がないとき、往々にして、感情を麻痺させたくなったり、あえて楽しくふるまったりして、悪戦苦闘するこころを、この絵本は描いています。

悲しみにうちひしがれたとき、自分の悲しみに共感してもらっている感じになり、そして、きっと元気づけられる絵本です。


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