爪と目

今年度の芥川賞受賞作品。アマゾンの読者評は低いけれども、この本、面白いと思うし、とても楽しんだ。父親のこと、不倫相手の女性のこと、母親のことを3歳の「わたし」が細やかにその時の様子を語る。

3歳でそんなに詳しい事実は覚えているはずがない。今の「わたし」から見た3歳の「わたし」の連想として、そのときの父親、母親、女性の情動を、まるで事実であるかのように「3歳のわたし」が語るのがとてもおもしろい。

日々、心理臨床を引き受けている立場からみてもとても関心深かった。楽しめた。

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